南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

GPSWorld WebからBroadcomがスマホ用の 30-cm positioningチップ開発

2017年12月27日 | QZSS Raw data技術byスマホ
GPSWorld Web最新版記事によりますとBroadcomがスマホ用の 30-cm positioningチップ開発したとの、かなり詳しい記事です。QZSSにとっても大きなクリスマスサプライズニュースでしょう。
Big news from Broadcom: 30-cm positioning for consumers

スマホ測位チップセットとしては大ニュースと思いますが、その記事のヘッダー重要部分をお借りします:
Well, Broadcom has just announced a new L1/L5 GNSS chip aimed at the mass market for cellphones. The chip incorporates a complete RF-to-pseudorange receiver and dual-core processing engine that currently produces data for positions and velocities, and generates ionospheric corrections from L1/L5 GPS and E1/E5a Galileo.

BCM47755が新GNSS測位チップセットの名称です。記事では大衆的スマホ測位におけるブレークスルーであるとしています。
BCM47755 uses two different frequency signals from each satellite. (Image: Broadcom)


以下の図によりますと、QZSSも対象宇宙セグメントに入っているようです。QZSSが次のスマホGNSSブレークスルーに間に合ったこと自体は良かったと思います。


当然スマホから入って、IoTスマートデバイス、特に自動運転用に組込むことを狙っているのでしょう。他社Q-COMなどもここを同様に狙ってくるでしょう。来年もスマホGNSS技術の進化から目が離せなくなりそうです。

GPS Worldの記事の抜き出しだけでなく、当方の作成コンテンツも載せておきましょう。

以下は定例の12月26日JSTの24時間QZSS軌道アニメGIFです。


いよいよ来年からは、このわが国のQZSS宇宙セグメントが東アジア地域からオセアニアにかけての大衆向けスマートデバイスGNSSマーケットで重要な役割を果すこととなるでしょう。