時の流れ

「今の時を生かして用いなさい」（エペソ5：16）

水の流れの中に浮かんでいる自分を想像すれば、
何もしなければ、ただ流されて行くだけであることは簡単に分かります。
時の流れの中にあって何もしなければ、どうなるのでしょう。

怠惰とは時を貪ることであり、勤勉とは時の中で賢明に励むことです。
それは無闇にもがくことではなく、何かを目指して進んで行くことです。
どのようにすれば「今の時を生かす」ことができるのでしょうか。

今は特別な時代で、急速に変化し勢いもあり、
多くの人がその流れに「ついていけない」と感じるほどです。
そのような人は流れに目を奪われています。

今求められているのは、この流れを利用し生かすことではないでしょうか。

心の備え

「主はあなたがたの地に雨を、秋の雨、春の雨とともに時に従って降らせ」（申命記11：14）

ある人は梅雨の雨を「うっとうしい」と言い、
またある人は「約束された恵み」として感謝します。
状況は同じであるのに、それに対する思いとはこれほどまでに違うものです。

職場である人が些細なことに腹を立てました。
そのとばっちりを受けた人は「どうして？」とショックを受けたようです。
腹を立てた人は、おそらくその前にストレスの溜まることがあったのでしょう。

腹を立てる（キレる）出来事の前に何らかの原因で気持ちが張り詰め、
それが些細なことで一線を越えてしまうことはとても多いものです。
多くの人が一線を越えた瞬間に目を向け、その前段階には心を向けることは少ないようです。

日頃の備えにより心は嫌悪にも感謝にもなるものです。