唐宰相表に德宗を追加

唐史資料集
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德宗は代宗が姑息な藩鎭政策をつづけた後、即位当初はやや回復した国力を使って河北三鎭の平定を始めます。この頃三鎭では、魏博＝田承嗣、成德＝李寶臣、淄青＝李正巳があいついで亡くなり、幽州の朱泚は入朝していました。そして山東梁崇義を滅ぼし、成德を解体することには成功しますが、淮西李希烈や幽州朱滔・魏博田悦・淄青李納・成德王武俊などの大反乱を引き起こし、一時は朱泚の乱により京師を逐われ、奉天に籠城するという亡国一歩手前まで追い込まれました。その後反乱勢力と妥協を重ねて表面的には安定を回復しましたが、吐蕃の背信行為もあり、すっかり臣下不信の塊となった德宗は、宦官にたより神策軍を掌握させ、亡国の基を作ってしまいました。