唐史話三眛

唐初功臣傳を掲載中、約80人の予定。全掲載後PDFで一覧を作る。
その後隋末・唐初群雄傳に移行するつもりです。

守門

2006-09-18 16:31:49 | Weblog
「二人だけですか?」

「十分すぎるだろう、門を守るには」

「しかし相手は回紇の使者ですぞ」

「あいつらは勝手のし放題ですよ」

「仮にも俺は李載義だ、幽州節度使の頃からあんな連中をあしらっている」

そこへ先乗りとして回紇の将軍李暢が挨拶に来た。

「将軍、暑い中、ご苦労様ですな」

「唐と回紇は舅甥の関係、お互いの法を守ることが大切ですな」

「はあ???」暢はとまどっていた。

「法によれば盗賊は死刑」

「載義は断然これを守るつもりです、たとえ回紇人であっても」

「そのような事が起きないことを望んでいます」

契丹や奚など北辺の蛮族と戦ってきた載義は回紇などを懼れてはいない

それがわかるのか暢は神妙である

載義はわざと城門の防衛をやめ、使者一行を迎えた。

「わざと油断させて、一気にやるつもりだぜ」と

回紇達は戒めあって法を犯さないようにした。

河東節度使の管轄では何事も起きなかった。
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