神永 れい子 の フィフティ随想記

神永(かみなが)が日々の出来事,報道などから想起することを
フィフティの視点で語るという
内容をそのまま表題に

「クオータ制 & ルワンダ」がバラエティ番組に !!

2010-05-28 23:58:04 | テレビ番組
5月28日の『金曜プレステージ 教えて!Mrニュース 池上彰がなるほど解説』
は,見ごたえがあった。

このTV番組は,
池上さんが出演者の質問に応える形の番組らしいが,
新コーナーで,池上さんから
「国際ニュース検定」として出題があった。

○「アイスランドの噴火火山名は?」
(???            正;エイヤフィヤトラヨークトル火山)
○「EUで財政不安がいわれるポルトガル,ギリシャ,イタリア,スペインを
短縮した動物名は?」
(PIGS)
○「中央アジアで選挙で政権交代のあった国は?」
(キルギス)
○「ドバイにできた世界一高い搭の名前は?」
(ハリド??          正;ブルジュ・ハリファ)

等々があり,核拡散防止会議や北朝鮮と韓国の軍事境界についても出題。
会場には問題に関した国籍の在日の方々もおり発言。
米国人の発言の後,イラン人がイスラエルとのダブルスタンダードを批判。
参加者から,被爆国日本こそ核拡散防止へのリーダーシップをとれるの声多数。

板門店とその周辺の現地取材は,
道路封鎖のための「道路上を跨ぐ構造体」や,撮影禁止区間など
厳戒な警備の様子が「休戦」状態の「戦時」中を伝える。
カメラマンの目線と池上さんらの会話で,臨場感に溢れていた。

アジアの顔立ちのキルギス人青年の父は,「ソ連」兵として
朝鮮戦争に従軍したそうだ。ソ連が崩壊しキルギスタンとして独立。
民主的な国になるよう,キルギスは国名からスタンをとったそうだ。
父の世代に代わって自分は平和のために貢献したい,と語る様子に感銘。

最後の〆にあったのが,
○「アフリカで国会議員の過半数が女性の国は?」
(クオータ制のルワンダ!)

中央アフリカにある国ルワンダは人口約一千万人。
赤道直下だが高原なので灼熱ではなく,夏の軽井沢状態で暮らし易いらしい。
しかしフツ族ツチ族の紛争で,3ヶ月間に100万人という大虐殺があった国・・・。
今は平穏になり,アフリカの奇跡といわれるほどに,16年で復興している。

大虐殺後にできた憲法に基づく政治と,着実な復興は無縁ではない。
『議会は一方の性が30%を下回ってはならない』
という
ルワンダ憲法の条文も,ちゃんと紹介された(素晴らしい!)。


ルワンダは30%クオータなのに,国会議員80人中女性議員が45人,
(前回の47.5%から2008年9月さらに増えて)56.3%になった。
「日本にクオータ制は馴染まない」という方々もおられるが,
「食わず嫌い」ではないだろうか?

総理が4年で5人目,小泉さんの前もクルクル代わっていたし・・・。
日本の選挙制度自体が,民意を反映しにくいという点が,
政治に歪みをもたらしている結果だ,と私は思う。
欧州だけでなくルワンダでも成果を上げたクオータ制を日本でも実現したい。