好調マートン生かせず…虎に迫る土俵際

　【阪神４―６巨人】阪神が絶好調のリードオフマンを生かし切れない。マートンがこの日も５打数３安打。今季１９７安打とし、２０日にも２００本に到達する勢いだ。猛打賞は今季２２度目で、０２年の今岡、０５年の赤星を抜いて歴代球団トップ。

　それでもマートンが「負けたことが残念」と言うように、ポイントゲッターの４、５番が不振では猛打爆発とはいかない。最後の打者となった新井は４打数無安打で、これで１５日の横浜戦（横浜）から１７打席連続ノーヒット。１４日の横浜戦（同）で右手首に死球を受けてから調子が急下降しており、試合後は「何もないです」と足早に球場をあとにした。

　ブラゼルも８回に４５号ソロこそ放ったが、初回２死一、三塁、３回１死一、二塁で凡退し、「それが野球」とだけ話した。２１日からの中日戦（ナゴヤドーム）を前に、２０日はいよいよ落とせない試合になった。指揮官は「これからずっとそういうつもりでやっていく」。土俵際がじわりと迫っているのは、痛いほど感じている。

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