いつも寝不足 (blog版)

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『県警対組織暴力』

2006年02月23日 | 映画・ドラマ
川谷拓三演じるチンピラが刑事役の菅原文太と山城新吾に取調室でボコボコにされるシーンが凄いということで借りてみた。

県警対組織暴力

東映

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さて、取調室のシーンも凄かったが、見所はそれだけじゃない。と言うか、非常な傑作なので、一部のシーンだけを取り出してああのこうのと言っても始まらない。傑作な割りにタイトルが地味なので損をしている気がする。作品の出来としては『仁義…』を上回っていると思う。

『県警対組織暴力』という題名に偽りはないものの、警察内部には、いわゆる所轄と本庁(県警)の対立があり、組織暴力側にも昔ながらの地付きのヤクザと広域化・経済化しつつある暴力団の対立がある。それぞれの勢力を代表しているのが、菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹、成田三樹男の4人。

物語の舞台は、警察とヤクザが癒着しながらもそれなりに秩序を保っていた倉島市。そこに関西から流れてきた新興勢力が台頭し、地付きヤクザとの間の緊張関係が高まってきたあたりから始まる。

結論から先に言ってしまえば、昔ながらの地元警察とヤクザは、経済化・広域化していく暴力団やそれと結びつく勢力に破れていく。ラストに至るまで間然とするところがなく、冒頭に出てくるダンヒルのライターが後半までしっかり生きているあたりは流石。

それにしても、この頃の菅原文太は格好いいねぇ。個人的には成田三樹男が好きなんだけどね。


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