いつも寝不足 (blog版)

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Public domainって御存知ですか? ― 神戸市立博物館

2006年04月11日 | 外出
このことは様々な人が様々な所で苦情を述べていることだし、何も神戸市立博物館に限ったことではないのだが、文化果つる国と言われても仕方ないよなぁ、と思う(※)
※このことは、下記の受付の人も「日本特有のことと言われるかもしれませんが」という言葉で認めていた。

何のことかと言うと、館内における撮影及び模写の禁止。何のために博物館があるのか意味不明なことこの上ない。いっそのこと、全面的に非公開にしたら如何?

特に今回は爺婆中心のツアーに参加してしまったので、「はい、見たから次行こ」式の旅行や観光、参観のあり方にウンザリしていたので、博物館でもそういう見方を奨励しているような感を受けて非常に憂鬱な気分。

もちろん、文化財を守るためにフラッシュを禁止したり、著作権が残っている作品の撮影を制限することは当然のことだと思うが、いくら国宝とは言え、銅鐸や銅戈に著作権があるとは思えないし、フラッシュで褪色するとも思えないのだが如何?

パンフレットに、撮影に関しては係員に相談しろ、みたいなことが書かれていたので受付に相談しに行ったところ、やはり、ダメだって。その理由としては、1. 文化財保護、2. 個人使用以外の用途を制限するため、3. 写真なんかじゃなくて直接見に来て欲しい、4. 撮影は全て取材扱いで事前の申請が必要、というような理由を挙げていた。

個人使用以外の用途の制限って、要するに、著作権絡みだと思うのだが、銅鐸や銅戈のどこに著作権に関係するような部分があるのだろう? 謎。もし万一にも銅鐸や銅戈のパブリシティ権を博物館が持っていると考えているなら、私的には極めて「はぁ゛~?」な感じなのだが、どんなもんなんでしょ。

受付のお姉ちゃんを責めてもらちが明かないことは明らかなので、納得はいかないが引き下がってきた。後刻、博物館なり、神戸市の教育委員会なりに問い合わせるつもり。せめて、事前に取材申請が必要なことを周知徹底させるか、現地で申請できるようにしなければ、話にならない。

なお、冒頭の映像は例外的に常時撮影可能なエリアにある銅鐸のレプリカ。祭事における楽器として使用されていたと推定される銅鐸の音色を実際に聞くことができる。自分で鳴らして。


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