いつも寝不足 (blog版)

動物園・水族館へ行った記録が中心(?)。
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フィギュア云々ではなく

2006年01月17日 | 時事
フィギュアを単純に「人形」と訳して良いのかは分からないが、これって、動機の対象物(=フィギュア)が面白かったから、報道されてるんだよなぁ。

「人形買ってもらえず」自宅に放火容疑、27歳男を逮捕 (朝日新聞) - goo ニュース

本当に、それだけの記事って気がする。例えば、対象物が「自動車」だったらベタ記事扱いだろうし、親子間の確執だったら非常にありふれた事件であって、精々「親子げんかで自宅に放火」という見出しくらいですぐに忘れ去られる類にものだ。

それが今回たまたまフィギュアだったから結構大きな扱いになっているだけ。この事件のキモは、犯人が自分の欲求が満たされなかったことによって不合理な判断を下した(※)ことであって、決して「フィギュア」がキモなのではない。
※等身大フィギュアでも数十万だが、家を建て直せばウン千万は掛かろう。経済的合理性だけ取っても、非常に不合理。

このくらいのことで「サブカル叩きだ」なんていう気はサラサラないが、こういった、分かり易くて尚かつミスリーディングな記事はスポーツ新聞や週刊誌にでも任せておけばいいのに。


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2 コメント

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そんなもんかあ (kasa)
2006-01-18 13:02:06
まあ記事の長さからいうと、この記事もベタ扱いなのでは。事件のキモは「不合理な判断」なのかもしれないが、やはり読者獲得のキモは「フィギュア」でしょう。特に社会部系の記事は面白いか、面白くないか、泣けるか、泣けないかが重要な出稿基準。キャッチーな見出しをとることができるかで読まれるか、読まれないかが8割がた決まってしまうのもこれまた現実です。

 その結果こうした「読者にわかりやすい記事」が氾濫することになるのでしょう。悪循環ですね。
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言いたいことは山ほどあるが (querent)
2006-01-19 01:58:37
紙に刷られる段階ではベタ記事に近いものになるとは思うんだけど、讀賣新聞に勤めている人から聞いた話に基づいて、インターネットに載る記事は、やはり、他のベタ記事よりは「選ばれた」ものだという点から、ベタ記事じゃない、みたいな書き方になってます。



報道機関も市場競争に晒されている私企業に過ぎないことは重々承知していますが、であれば一層のこと、一昨年のニッポン放送買収問題で「報道の自由」と高らかに掲げた方々の厚顔無恥ぶりが傍ら痛しです。ホリエモンは嫌いだけれど、江川紹子のインタビュー(買収問題以前に行われた)に対する堀江社長の応答は間違いなく「買い」だったと思います。今やライブドア株は「売り」一色ですが。



また、今回のライブドア問題でNHKと日経がフライングで「強制捜査」報道を行ったことも、両者の立ち位置を知る上で非常に興味深いものだと思われます。



まぁ、何というか、世の中信じられるのは自分の直観と、それを裏付けるための綿密な検証だけなんだと思い知らされますよ。
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