詠里庵ぶろぐ

詠里庵

今週の一曲

2005-07-31 08:27:04 | 詠里庵・新着案内
を更新しました。自分で調律したSchwesterシリーズです。元ページはここ。直接聴きたい場合はこれをクリック。例によって作曲者・曲名は伏せておきます。このコーナー最初の一曲(7月3日)は「夜なべ仕事をしなければならないとき目を覚ますのに効果的」というコメントをいただきましたが、今週の曲は、逆に眠れないときにいいかもしれません。自分で聴いていてもウトウトしてしまいます。でも実にいい曲だと思います。こういう曲を書く人は誰か、だいたいおわかりですよね。

さて、先週の一曲ですが、ヴィラ・ロボスの組曲「赤ちゃんの家族」第一集から第3曲「Caboclinha」(土でできた人形)でした。Sound Project'80ライブ録音です。南米のシンコペーションのリズムはカッコいいものですが、この曲においてはカッコいいというよりは土俗的で素朴な感じがします。

バルトークが西洋音楽の側から民族音楽を取り入れたとすれば、ブラジルの作曲家ヴィラ・ロボスは民族音楽から出発し西洋音楽に移り、その後西洋音楽編成の民族的音楽をたくさん書いた異色の作曲家です。「赤ちゃんの家族」は彼がヨーロッパ留学する前の27才の頃、ダリウス・ミョーに出会い印象派に触れたことが契機になって作曲され始めました。こんなにヨーロッパ的作品を書いていたのだから留学の必要なかったのでは?と思うくらいです。でも、ヨーロッパ留学で自信を得たのでしょうか、その後の作品はかえって民族色が豊かになりました。
コメント
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