昨日の暑さの後での今日の雨は恵みの雨と感じられるもの。天皇家にも男児ご誕生とのことで、おめでたい日となった。皇室では御子に日本書紀を読み聞かせる儀があるとか、加熱する報道の中に聞いた。
先日、日本書紀・古事記に題材を得た映画をビデオで観た。「日本誕生」1959年東宝オールスター作品で、「宮本武蔵」で有名な稲垣浩監督、かの三船俊郎主演作だ。ハリウッドの「ベン・ハー」や「十戒」に対抗というか模倣するスペクタル史劇だ。日本版アダムとイブから八俣の大蛇、天の岩戸の逸話や日本武尊の神話と盛りだくさんの見所がある。神々を演じるスターたちも今は亡く、まさしく神となっている人たちだった。特撮は円谷英二が力を見せている。作品の出来不出来は別にして単純に日本の昔話を楽しめた映画だった。しかし、国粋主義を軍国主義に悪用した歴史の反省もあり、これらの題材を映画化されるのはめずらしい。その点でもこの映画、僕の中ではお宝映画。名作を観るのも良いが、掘り出し物の映画を見つけるのも楽しみ。
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