
上ちゃんぽん 1100円
長崎を訪れるに当たり、おいしい長崎ちゃんぽんをいただきたいと考えるのは当然の成り行きであります。
昭和の昔に長崎県内に逗留して養魚場や工場で働いた経験もあり、長崎ちゃんぽんは懐かしくて好きな料理です。
そんなこともあってたびたび長崎を訪れてはちゃんぽんを食べていますが、過去一おいしいと思ったのは新地中華街にありながら地味な町中華といった風情の喜楽園というお店です(残念ながら2014年5月に閉店しています)。
2004年に長崎市内のホテルJALシティに滞在中、何の気なしに入った目の前の小さな店でいただいたちゃんぽんの、野菜と魚介の旨味が乗っかった濃厚で甘い豚骨スープのうまさに驚愕したものです。
そんな経験もあって、おいしいちゃんぽんは大衆的な中華料理店にあるに違いないと思って、わざわざ稲佐山の麓の住宅街のバス通りに面した共楽園というお店にいってみました。
店内は地元民(と見受けられる人々)で大変にぎわっていて、ヤキメシと唐揚げがセットになった「定食」が一番人気のようですが、もちろんちゃんぽんを食べている人もいます。
メニューによれば、ノーマルのちゃんぽんが800円、上ちゃんぽんが1100円。
何がどう上等かはわからないけれど、写真が掲載されていた上ちゃんぽんを注文してみました。
上ちゃんぽんには、エビやイカなど上等そうな具材が見え隠れして上等そうな雰囲気はあります。
黄褐色に濁ったスープは豚骨はさほど主張しないけれど、胡椒と塩が感じられる奥の方に鶏の旨味、野菜の旨味が溶け出した甘みもあってかなりおいしいですね。
欲を言えば豚骨の風味がもうちょっと濃いスープが自分好みだけれど、ここのスープも非常にレベルが高いです。
さすが長崎市内の人気店、期待通りにおいしかったです。
共楽園
以下、伝説の喜楽園の思い出(2004年当時)
在りし日の喜楽園(長崎県長崎市籠町4-28) 2004.9.2撮影
GoogleMAPによると現在は駐車場になっているようです
喜楽園のちゃんぽん 2004.9.2撮影
注文してからなかなか出てこない。30分ほど待たされたような記憶がある。
けれどスープの旨さは空前絶後。これのためなら30分待ちなど些細なことだと思った。
あれから20年、いまだにこれを超える味には出会えていないという伝説のちゃんぽんです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます