ランチ王ブログ

千葉中央ランチ王、虎ノ門・霞ヶ関ランチ王を僭称する、ランチコレクターみぶのブログです。ランチ以外の食生活も暴露。

安田(閉店)

2006年10月24日 | 千葉中央ランチ

上鰻重 2200円

安田(閉店) 千葉市中央区市場町9-14

創業明治四年はやっぱり重みがあります。きょうはちょっと長文になります。
過去のことはいったん忘れ、おいしい鰻を食べたいと願って千葉で一番の老舗の鰻割烹「安田」にやってきました。
もちろんランチタイムなので、裏から入って離れの座敷に入るわけではなく、表の入り口から階段を昇って2階のテーブル席へと向かいます。
3年前と変わっていない広いフロアには、麻雀卓のような正方形の4人掛けテーブルが並んでいて、いくら鰻の人気が高まる季節でないとはいえ、けっこうな広さのフロアに先客はいません。不安な気持ちが高まりつつ、とにかく広いフロアにぽつんと一人、きょうは「上鰻重」を注文しました。
冒頭で触れた「過去のこと」とは3年前のこと。ここでいただいた鰻重にはかなり残念な思いが残り、過去のランチレポートの中でもおそらくいちばんひどい書き方をしてしまっています。しかしながらここ1~2年、比較的いい評判を目にすることが多く、再度訪問して自ら確かめてみたいという気持ちがありました。いざ注文しようとするときも、どうせ確かめるなら3年前と同じ普通の鰻重を注文するのがスジか、でもまた同じ結果だったら怖い。そんな揺れ動く気持ちで、結論としては過去を払拭してくれるお重が出てくることを祈って「上鰻重」を注文し、広いフロアで待ちました。
仲居さんがお盆に乗せた黒塗りのお重を運んできて、目の前に置きました。祈るような気持ちでお重の蓋をあけました。そこにはそれなりのお代を払うに相応な蒲焼きのお姿がありました。少しほっとして、あとは味わうのみ。タレは甘すぎず辛すぎず、程良く鰻に絡み、ごはんがおいしくいただけます。良かった。安心しました。

かと言って手放しで褒められるほど素晴らしいとまでは残念ながら言えません。
「安田」はただの鰻屋ではなく、自他共に認める、千葉の食文化を背負う料理屋なのです。旧態然としたテーブル席にひとり座っていると、「ウチの真価はお座敷です。テーブルで鰻重だけちょこっと食べるような客にはウチの良さはわかりません」的な気位の高さが感じられる気がしてなりません。もちろん、それは自分の中にある、ひねくれたものの見方のせいではありますが。
ひらたく言えば、私の座っていた、一般客が訪れるテーブル席のホスピタリティは昭和40年代あたりの水準で停滞しています。現代の多様に進化したホスピタリティに慣れている現代人には、この雰囲気で精神的満足は得られないかもしれません。お座敷文化も大切ですが、テーブル席ももうちょっとなんとかしてもいいんじゃないでしょうか。時分時に一人だけのフロアは寂しすぎます。
がらにもなく語ってしまいましたが、安田さん、がんばってくださいね。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 幸福軒 | トップ | 新宿中村屋インドカリーの店... »

コメントを投稿

千葉中央ランチ」カテゴリの最新記事