曙不動産倒産！！

東京経済ニュースによると、曙不動産は、4月28日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任し、破産手続開始申立準備に入った。負債総額は平成28年9月期末時点で10億円内外。

昭和48年12月創業、昭和57年12月に法人化した地場老舗の不動産取引および住宅建築業者。不動産の売買・仲介・管理など不動産業全般を手掛ける他、ローコスト住宅「まんてんホーム」や、狭小地用コンパクトデザインハウス「エストゥーディオ」などオリジナル住宅を提案し、建て売り・注文でも展開していた。

平成13年9月期に8億6,934万円の売上高を計上していたが、平成15年9月期には売上高が4億6,306万円まで減収。その後も利益面は低空飛行が続き、他人資本に依存した資金運営を余儀なくされていた。有利子負債が重く、長らく債務超過を抱えた展開が続いていたが、近年に入ってからも業況好転に至らず、平成27年9月期は売上高4億9,786万円に対して当期利益▲1,855万円、直近となる平成28年9月期も売上高5億0,707万円で当期利益▲1,758万円と大幅赤字で終止。6期連続赤字となり、平成28年9月期時点で1億6,169万円の債務超過に置かれていた。

アパマンショップ店舗を閉鎖した他、各種リストラを断行したものの、資金繰りは改善せず、取引先に対する支払いも遅延する状態となっていた。近時、ついに資金面が限界に達したことから、事業継続を断念し、この度の法的措置を選択した。