撮り散らかし鉄の記憶

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近鉄 五十鈴川(2021.2.12) 三重交通復刻塗装 1438F 普通 伊勢中川行き

2021年02月18日 21時57分12秒 | 近鉄
2/12に、近鉄鳥羽線 五十鈴川駅で三重交通復刻塗装の1440系を撮りました。
1枚目は、五十鈴川駅に向かうク1538の普通 伊勢中川行きです。



2枚目は後追いで、五十鈴川駅に停車するモ1438です。



1984年に1420系1421F(登場時は1250系1251F)がVVVFインバータ制御試作車として登場し、大阪線にて長期的な試験運用が行われました。
この結果を基に標準軌線用の量産型として、1987年に1422系1422~27F(登場時は1250系1252~57F)、1990~98年に1430系1431~34F、1435系1435F、1436系1436F、1437系1437~45Fが登場しています。
さらに、2006~07年に1437F、1438F、1440Fがワンマン運転対応工事およびバリアフリー改造を施工されて1440系と形式変更されています。
2019年には志摩線の開業から90年周年を迎えた記念事業の一環として、1438Fが三重交通時代の車体塗装に変更されました。

志摩線の前身になる志摩電気鉄道は1929年に開通しました。
開通時から750Vで電化されていましたが、鳥羽駅で接続する当時の鉄道省(後の国鉄)参宮線と貨車の直通を行うため、軌間は1067mmが採用されていました。
1944年には交通統制方針のため、神都交通(後の神都線、伊勢市内の軌道線)を母体に三重県下の鉄道会社の北勢電気鉄道(後の近鉄北勢線)、三重鉄道(後の近鉄湯の山線、内部線、八王子線)、松阪電気鉄道(後の松阪線)、志摩電気鉄道(後の志摩線)、および、バス会社の三重乗合自動車、伊賀自動車が合併し三重交通が発足しています。

1961年には神都線が廃止され、1964年2月には鉄道部門が三重電気鉄道として分社されましたが、12月には松阪線は廃止されました。
また、同年に湯の山線は軌間が762→1435mmに改軌、架線電圧も直流750→1500Vに昇圧され、近鉄名古屋線の車両が運用されるようになりました。
1965年には三重電気鉄道は近鉄に合併されましたが、志摩線は近鉄の他の路線と接続しない孤立線のままでした。
軌間を1067→1435mmに改軌、架線電圧を750→1500Vに昇圧工事するため、1969~70年にバス代行輸送として全線の列車が運休されました。
1970年の鳥羽線開業と同時に同線と繋がり、大阪、名古屋方面との旅客列車の直通運転が開始されて観光路線に変貌を遂げています。


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