終わりが近いのか、今回、主要な悪玉が二人も死んでしまった。
ホッと胸を撫で下ろすも、寂しさを隠しきれない。
憎っくき悪玉とはいえ、彼女らの極みの演技とキャラをもう見れないのは惜しい。
最後まで見たかった。
それにしても精神科病棟『アメリカン・ホラー・ストーリー』はすごい。
並はずれた出来栄えだ。
ストーリーも演出も演技も圧巻。
ホラーに関しては常に作る側の視点で見てしまうがこのように豪華なホラーは考えもつかない。
いろんなファクターを贅沢三昧に盛り合わせているのに無理がない。
それぞれが矛盾することも離反しあうこともない。
むしろ、それぞれが相乗しあってよりドラマチックな物語になっている。
当初、あまりにスピーディーすぎてどこかで息切れすると思っていた。
あるいは安っぽくなるかボロがでると思っていた。
だが、もはやこの勢いは止まりそうにない。
ここに至るまでの完成度からしてそう確信する。
鉄壁だ。
おそらく、この傑出した恐怖は最後の最後まで続くのだろう。
★★★★☆