香港とフランスの合作映画となっているが、実質はほとんどが香港映画である。
巷の評判はかなり高いようだが、内容は極めて大味で稚拙。
殺し屋たちによる復讐劇を描いているのだが、そこに出てくるプロの殺し屋たち
の行動がなんとも間抜けなこと。
殺し屋のスキルとは、証拠を残さず、いかに最短に確実に標的を仕留めるかに
ある。
それなのに、彼らはわざとのように西部劇まがいの派手な銃撃戦を仕掛けてゆく。
ハードボイルドにしたいのはわかるが、必然性がまるで伴っていない。
そりゃ~バカになって見る分には楽しい。
けど、それでいいわけ?
こんな空虚なリアリティのない銃撃戦で。
私には到底理解できないね。
この映画を一言で評するなら、「珍奇なアイデアとカッコつけだけの映画」である。
★★