キッズホラーは好きではない。
子供を悪に仕立てるホラーにはぜんぜん興味がない。
子供退治のどこに面白味を感じろというのだ（注：オーメンは別物）。
そんなわけで『エスター』にもまったく惹かれるものがなかった。
レンタル屋で見かけても、いつもフンとシカトしていた。
半年くらい前になるが、深夜のＷＯＷＯＷでたまたま『エスター』が
放送されていた。
番組に気づいたときには物語の１／４くらいが終わっていた。
寝る前にちょっとだけ見てやるか、と軽くあしらうつもりでいた。
そしたらまあ、この少女、ものすごく怖いの。
ぞっとするくらいに悪質で不気味なの。
見ているうちにずるずると引き込まれてしまった。
もう引き返すことができない。
私まですっかり少女の毒牙にかかってしまった。
話が進むにつれ、少女の残忍さは一段とエスカレートしていく。
そして、ついに少女の禁断の過去が明るみにでる。
なんと、この映画、ほんとうはキッズホラーではなかった。
あっとおどろく「キッズホラーもどき」であった。
こえ～よ、こえ～よ。
夢にでてくるよ～。
★★★☆
