津市、旧白山町の真光寺墓地に立つ地蔵石仏。
前回紹介の旧久居からの帰り道、かねてから気になっていた真光寺の地蔵笠石仏を訪ねて来た。
白山町は青山高原の東部山裾、国道165号線沿いの鄙びた山里・・・・、真光寺は国道165号、倭交差点南西脇に立つ、地区の集会場を兼ねた小さな無住寺。
そんな境内脇、寺墓入口に真新しい基壇を設けられ、六体地蔵と共に立って居る。
本来伊勢街道脇に立って居たそうですが、いつの時代かにここへ移された様です。
高さ約1mの板石状自然石の表面の頂部のなだらかな舟形光背を彫り、中に像高約60cmばかりの定形地蔵を半肉彫りで刻み出して居る。
軒反りの良い大きな笠石と穏やかで古風な像容、反花坐を持つ大きな蓮台に立ち、南北朝期の造立。
袈裟懸けの様な補修痕が少々気になりますが、穏やかな顔容が記憶に残る地蔵さんです。
鄙びた山里の田舎仏に在っては珍らしい。
撮影2012.4.1