棚田の連なる西山集落の外れ、民家の軒先に磨崖の多尊石仏が有る。
その昔、山城、信楽方面から伊賀に抜ける御斎峠、その直下、西山集落に古い石仏が有ったとしても何の不思議も無い。
棚田を潤す小さな小川沿い、元、ここには廃寺になった寺でも在たのだろうか???、小石仏や五輪塔の残欠などが一緒に並べられて居る。
磨崖仏は、幅約2m足らず、高さ約50~60cm、元々この様な形の岩だったのか?切り出された物か?は解りませんが・・・・・
整形した花崗岩の正面上部に、高さ30cm足らず、横長短冊状に彫り沈め、中に20cm程の小さな石仏が刻みだされて居る。
石仏は蓮座に座する形で横一列に13体、それぞれの頭上には頭光背が刻まれて居る。
横一列の十三仏もこの辺りでは見ることも有りませんが・・・十三仏かどうかさえ、風化摩耗が激しく確定し難い。
しかし路傍の石仏として良い雰囲気を醸し出しています。
撮影2012.3.25