愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

奈良市別所町 旧道の地蔵石仏

2012年05月14日 | 石仏:奈良

石仏そのものはそれほど特別とは思いませんが・・・、地蔵さんの居る景観としては捨て難く何度も足を運びたくなる所です。

この場所を訪れたのはGWも終わった五月の中旬、むせ返る新緑が初夏の風にゆれ眩しく輝いていた。

柳生方面から都祁方面に向かう国道369号線、途中水間辺りで走りやすい直線道路となるが・・、右手集落の終わる辺り「地産品販売所」の辻を右手に、田舎道を進めばまるで山間に突然現れる別所集落。

集落をどんどん奥に詰めれば、やがて大きな山桜の古木の下に、古びた祠の有る懐かしい匂いの景観に出遭う。

 

今にも壊れそうな程、簡素な祠に祀られた地蔵石仏は、凡そ総高160cm、舟形状に粗く整形された自然石に像高約120cm、蓮台に立つ地蔵立像を中肉彫りで刻みだしている。

いつまでも足腰が弱らぬ様にと願いの為か?? 祠の軒先には草鞋が一塊ぶら下がり、これがまた景観を盛り上げるのに一役かっている。

すらっとした細身の地蔵はさぞかし足も軽かろう・・、この先この旧道は山道となり檜峠を越え、田原の里へと、奈良市内へと・・・・。

そんな時代もまだそれ程昔の話ではないはず。

撮影2011.5.15



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2 コメント

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Unknown (たいしん)
2012-05-14 07:57:22
本当ここいいですよね~
私は檜峠を歩いて下ってきて偶然この前を通りました。
もう直ぐ田原の中の庄から別所にトンネルが開通予定です。
この近くで無ければ良いんですが・・・
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Unknown (ぺん)
2012-05-14 08:15:49
そういえば、どこかあの辺りで大きな工事をやってましたね。
あの小さな紛いの阿弥陀さんから少し柳生より辺り・・。
そんな道路など全く必要ないのにね。
開発と破壊は同義語なんですよね。
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