名張市夏見、福典寺墓地の一石六体地蔵です。
福典寺は名張市中心街の程近く、夏見橋の積田神社より名張川を渡り南西へ約500m、夏見集落東外れの山裾に建ち古い歴史を有すが、天正伊賀乱の兵火で焼失、この地に再建されたようです。
一石六体地蔵は境内から墓地への通路正面、背の高い石組み基壇の上に安置、頂点の尖った山形板石に横長枡形を造り、横一列の小さな六体地蔵を並べている。
立像だろうが体躯は寸足らず、おまけに何処も同じく、ほとんどの尊像を白っぽい地衣類が侵食している。
像高30cmにも及ばない程チンチクリン・・・、近世以降の現代仏かもしれない??
参道入口、無縁仏集積脇には蓮台に結跏趺坐した定印の阿弥陀如来坐像。
こちらは何とか中世の匂いを残している。
撮影2012.5.4