中山不動池の、なんともぎこちなく、アンバランスな不動石仏。
中山観音堂からすぐそこの長岳寺までの間、東側、野面の一本道をブラブラ歩いて約20分・・・
山裾斜面への登り口に不動池が有り、その北畔に小さいながら立派な不動堂が建つ。
堂内中央奥には高さ1mばかりの花崗岩自然石に刻まれた不動明王が立っている。
像高約70cm、右手に利剣、左手に策の定形立像
しかしながらどう見ても釣り上がり過ぎた眉と目は、とても憤怒層のそれとは見えず、拙さだけが目立つ。
団子鼻に釣り目の、ぎこちなくアンバランスな不動明王石仏ながら、天文21年の銘があり室町末期の造立。
天文時期にはもっと手馴れた石工もいっぱい居ただろうに・・・。
帰りがけ野面道の小さなお堂には・・・
山之辺の道によく似合う地蔵さん。
ふくよかな尊顔に四等身体躯・・・・ほのぼの山の辺、野の仏。
撮影2012.5.23