全く人知れず、今は斜面の林となってしまい、全く忘れ去られた古道脇の岩肌に刻まれている地蔵さんです。
<橋上より老川集落の佇まい>
前回紹介の延命地蔵から戻ること約300mばかし、若宮神社の対面に有る橋を渡って直ぐ右手、全くそれと解らない林の中にこの磨崖石仏が佇んでいます。
この古道は往時隆盛を極めたと言う極楽寺、老川如来への参詣道でも有ったのでしょうか??
殆ど古道とも見分けもつかない、日も差し込まないような林の中の岩肌に舟形光背を彫り沈め、その中に像高約70cmばかりの定型地蔵菩薩立像が刻まれています。
石友さんが近くの古老に教えてもらったと言う磨崖の石仏さん。
最早忘れ去られようとするかの様に永らく全く誰も近づいたような形跡も有りません。
前回紹介、延命地蔵の小振りな石仏さんにどこか似たような容相・・・。
もう「わしの役目は終わった」とでも云いたそうな佇まいです。
こうして忘れ去られ消え去っていく石仏さんも数限りなく有るのだと思うと尚愛しい。
撮影2011.4.24
勘違いと偶然が重なって出会えた磨崖地蔵さんです。
最近訪れたのは恐らくペンさんと私の二人だけ・・・
おまけに全くネットではさがしようもないですしね。
今日もどこかに出られて居たんですか??
もうそろそろ正月休みですね。
この1年本当にお疲れ様でした。