名張市の今は通る人とて殆ど見かけない旧道脇の磨崖仏。
名張市街北部丘陵地の大部分は広大な新興団地に生まれ変わり、鄙びた山里風情はすっかり脇に追いやられたが・・・・・、忘れ去られたような旧道には思わぬ昔日の景観が隠れて居たりする。
桔梗が丘東端地域と名張カントリー倶楽部の狭間に比奈知方面へ抜ける旧街道が有り、その斜面から突き出した丸みの有る岩に石仏が刻まれて居る。
大凡似つかわしくもない、鉄製の簡素な覆い屋が邪魔をして見づらく成っていますが・・・しかしそれも地元の人達の信仰の証なのだからいたし方がない。
覆い屋内から真正面に見る磨崖仏、薫香のためだろうか??正面が黒く変色しています。
磨崖仏は約50cm舟形を彫り沈めた中に像高40cm、光背外線彫り蓮座に立つ定形地蔵立像を中肉彫りで刻み出す。
体躯が細く、華奢な感じは否めません。
多分、道中安全を祈る為の地蔵さんだったのでしょうか??
撮影2012.3.7