関山「生え抜き石仏」の中では最大だと言われる一体。
因にこれは仲町一号石仏と呼ばれ、他の関山石仏と同じく妙高石と呼ぶ軟質凝灰岩の丸掘り石仏。
神社正面鳥居より約100mも南に歩いた畑の中、弥勒菩薩と書かれた簡素なコンクリートブロックの覆屋に祀られています。
関西では見かける事のない真っ赤な巾着帽と、どこでも見かける真っ赤な涎掛けを掛けられ、今にも地中から全身を現しそうな胸から上だけの石仏さん。
いつもの様にちょっと失礼・・・。
重量感が有り頭部だけでも相当な大きさが有るのですが像高約1.5m、なにせ胸から下部は有りません。
右手は地上すれすれでの施無畏印、左手は悲しいかな肩から下部を体部と共に欠損。
荒削りながらパワーを感じる顔付きです。
ここより少し南に歩いた個人の畑地には、崩れかけた覆い屋の下、三体の「生え抜き石仏」
関山神社境内のものと殆ど同じ、右端の石仏などは最早突起のある石塊と化し、石仏やら狛犬やら・・・・。
こうして数多くの関山「生え抜き石仏」を見てくると仏教以前の原始信仰につながる石の原点を感じる。
中央の仏教美術とは一線を画した庶民信仰の息吹すら感じ取れます。
もともと妙高堂奥の院の有った妙高山頂までは、ここから直線で約15kmと遥かに遠いが・・・・。
撮影2012.9.13