奈良市須川町、神宮寺に有るを石造物を何点か・・・。
奈良市大柳生近く、南山城「笠置」に抜ける街道筋、なだらかな山襞と風光明媚な棚田に隠れるように建つ上須川の在所。
棚田を挟んで北側斜面上部に真言宗御室派の「天竜山神宮寺」の鄙びた佇まいが在る。
山門を潜って境内に入ると、目の前に上部光背を欠いた石仏、その奥にどっしり構える大柄な宝篋印塔が目に入る。
石仏は細長い庫裡の前、自然石の基台上に立ち、高さ85cm。
右手施無畏印、左手与願印の阿弥陀如来立像、光背面に室町後期の天文十年(1541)の銘が、確認されている。
この時代は特に多くの地蔵石仏が造られた時代だが・・・・。
山門を潜って境内に入ると、目の前に上部光背を欠いた石仏、その奥にどっしり構える大柄な宝篋印塔が目に入る。
石仏は細長い庫裡の前、自然石の基台上に立ち、高さ85cm。
右手施無畏印、左手与願印の阿弥陀如来立像、光背面に室町後期の天文十年(1541)の銘が、確認されている。
この時代は特に多くの地蔵石仏が造られた時代だが・・・・。
境内奥、本堂の向かって左に建つ一際存在感のある宝篋印塔。
花崗岩製、現高約230cm、軒幅約1mもあり、後補の切り石壇の上に立つ。
古式の直立する隅飾りを持ち笠上三段の上を屋根型に傾斜させ特徴的。
大きな塔身には大きい月輪、月輪内には雄渾な金剛界四仏の種子を薬研彫している。
上記を考え合わせ、鎌倉中期の造立だと言われ、奈良市の文化財に指定されて居る。
築地塀の前に並べ立てられた大きな五輪塔。
立派な反花座に立つ鎌倉末仕様の五輪塔は高さ約150cm・・・・・、この寺は明治時代近くの四寺を統廃合して建てられ石仏もそれぞれから移転されて来たという。
撮影2012.5.1