愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

長野県飯田市、よこね田んぼ

2011年05月24日 | 棚田景観

長野県飯田市中心から約15kmも東部山間部に入ったところに千代地区が有って,またその中心地より県道83号線で北東方向に入った谷あいにこの「よこね田んぼ」と呼ばれる棚田が,なだらかな斜面いっぱいに広がっている。

此処を訪れたのは七月半ば,未だ出穂には少し早く青田が真夏の光をいっぱいに受け止めていた。

棚田の規模は比較的小さく約100枚の棚田を20戸弱の農家が管理しているらしい。

此処もご多分に漏れず、平成に入った頃から高齢化による耕作放棄が多くなり、全体の約4割が休耕田となりその存続も危ぶまれたようだが平成10年には棚田の保全委員会が起ち上がり,さまざまな行事を呼びかけ何とか現在の状況に至っていると言う。

地域の活性化を図るのと、都会の人にも棚田の良さを知って貰おうと、ここでも体験農業交流が盛んに行われ、田圃には白い看板がアチコチに見える。

道路脇にはトイレや駐車場も用意され実りの秋には案山子コンテストや収穫祭も催され成功を収めているようで、管理も保全も行き届き美しい景観を保っているように見える。

確かに景観は美しいけど根本的に農が生き残っていく政策を考えなくては、やっぱり消え去って行かざるを得ないのかも??

此処も日本の棚田100選に選定されている。

撮影2009.7.18



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