加西市の東部丘陵工業団地の西側に朝妻と呼ばれる地域があって集落のはずれ、墓地への参道横斜面の覆いかぶさる竹林に隠れる様にして石棺仏がおかれている。
工業団地の丘を一歩下がるとそこはまるで別世界、田園の広がるのどかな里山集落。
元々この辺りには延命尼寺と云うお寺があってその遺仏なのだろう?
石棺仏は石棺の側石を利用して円形二重蓮弁状光背??(何と呼ぶのか解らない)を持ち、蓮台上に坐す定印の阿弥陀如来を半肉彫りで現している。
比較的保存も良く、顔容も良く残って居てふくよかで愛らしいい表情が印象的。
幅70cm、高さ110cmほどの石棺石材に像高約60cm・・・、野の仏としての懐かしい風情は観るものをこの上なく優しい気分にしてくれる。
傍に有った石仏がなんとも野趣豊かな表情をして居たのでつい・・・・
撮影2008.9.13