逆さ観音は大津市と草津市の境界辺り、草津川の源流域に有る大津市の上桐生から少し上流に遡ったところに有る。
上桐生の草津川沿いに大津市のレクレーションゾーンが整備されていてハイカーや家族連れが多く、おおきな駐車場も併設されており、案内表示等にも困ることはない。
その駐車場から、遊歩道を、小川沿いに歩くこと約15分でこの石仏に出会うことが出来る。
この石仏付近も整備が行き届きすぎてるきらいがあって、野の仏としての趣には足りなさを感じてしまう。
この磨崖石仏は元、山の尾根道ぞいに在ったらしいが、下流のオランダ提の築造時(明治22年完成)に石材の不足を補うためにこの磨崖仏の一部削り取られ、後にバランスを失い、山からづり落ちて逆さになったものらしい。
石仏は3m四方以上も有る花崗岩に像高1.4mの阿弥陀如来坐像と両脇に観音、勢至菩薩を刻んだ阿弥陀三尊磨崖石仏で、鎌倉初期の像立だとされています。
菩薩の一体が石材不足の犠牲になって体部半面をかなり破損欠如していますが、鎌倉期石仏の堅実優美な像様は失われておらず美しい。
しかし、いつの世も権力者のやることは身勝手なもんやなあ・・・・・。
場所はここです。