ホキ第二群 の覆屋から少し登るとこのホキ第一群の覆屋がある。
ホキというのは臼杵地方の方言で崖のことだそうで「堂が迫石仏」とも呼ばれている四龕からなる磨崖石仏の集合体です。
向かって右端から地蔵十王像、金剛界大日如来を中心とした三尊如来像、少隔てて阿弥陀を中心とする三尊如来座像、
最左翼には同じく釈迦如来を中心に阿弥陀薬師三尊坐像、その両脇には観音勢至菩薩だと思われるかなり破損の大きい菩薩立像。
この四龕のうち中心をを成すのは第2龕(左から二つ目)の阿弥陀如来を主尊に釈迦、薬師の三尊如来坐像で像高凡そ2m、制作年代も「堂が迫石仏」内では最も古いといわれています。
第3龕の主尊は1mにも満たない金剛界大日如来で薬師と阿弥陀を従えた坐像になっていて各如来の台座には願文や教典を入れたと思われる孔が空けられている。
第4龕は中央に左足を垂らして座る地蔵菩薩半跏椅像で石仏としては珍しく、左右に五体づつの十王像を配しているが鮮やかな色彩が残っているのが嬉しい。
撮影2009.12.28