愛しきものたち

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伊賀市白樫、岡八幡宮の山ノ神

2009年05月31日 | 勧請縄:山の神:野神:人形道祖神


白樫は前回紹介した法花集落より山城よりの隣集落。


現在では近くに名阪国道白樫インターがで出来近くには工業団地も進出している。


この集落の岡八幡宮は鎌倉鶴岡八幡宮の末社で



源頼朝が 戦勝し日本全土を平定した暁には、鶴が岡八幡宮末社を全国六十余国に建立すると誓い、第一番を伊賀国にとの神意を受けて勧請された神社ですが、頼朝の没後その計画は中止され、岡八幡宮が最初で最後の末社となったようです。


なぜこんなにも遠く離れたこの地が第一番目の末社なのかは調べていませんが・・・。



それゆえか、この小さな里山集落の神社にしては珍しく今でも勇壮な流鏑馬神事が執り行われています。



神社本殿の左手には尺殿明神と呼ばれる祠があって山の神がまつられている。



祠の下段には大注連縄がかけられ、上段の祠の中には自然石に彫られた山の神、その前には二体の「ふくらそ」の木股で作られた木偶、木偶には夫々に♂♀の顔が描かれ


粗末な衣装も付けられている。



脇に置かれていた一昨年の木偶



こちらは昨年の木偶


もちろん♂のシンボルは立派なものですが、残念ながら♀の方は衣裳の中を覗き込んでも何の細工もありません。


これは往古伊賀の開拓の神、伊賀津彦と伊香津姫の姿に似せて作られているもので、男女交合を基として縁結びの神としても慕われているようです。


山の神と男女の交合、命の再生産は切り離せない古代信仰なのでしょう。


民間信仰はどこかに必ず、この命の再生産が見え隠れする。


撮影2008.4.20 2009.2.8



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1 コメント

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Unknown (幽黙)
2009-06-09 19:45:56
見落としていました
なんと素朴な造形でしょうか
素朴さゆえに
その真摯な信仰の心が
にじみ出ている感じですねぇ
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