前回と同じ東寺墓地にある一際石仏ファンを喜ばせる様な石龕仏です。
石龕は墓地内に入ってすぐ、右手脇に置かれ異彩を放って居る。
大きい基礎石の上に三面の板石を立て、上に大きな笠石と擬宝珠を載せ、実に立派で堂々とし、屋根石も大きく力強い。
奥壁中央に大きく阿弥陀如来坐像だと思われるレリーフ調の陽刻が有り、頭上に円光背が陰刻されて居る。
相対する側面には同様の五輪塔が、これも薄く陽刻されて居る。
石龕の上部が煤けて居るのは中で薫香を焚いて居るのだろうか、現在もそんな様子が窺えるのだが・・・・
因みに造立は南北朝期を中心とする辺りでしょうか??
撮影2012.11.9