愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

東近江市 赤人寺(しゃくにんじ)の七重石塔

2015年04月11日 | 石塔:石造物

 先日のとなり在所、下麻生町「赤人寺(しゃくにんじ)」の七重石塔です。

先日の上麻生町とは地続きで何処からが下麻生町かも見分けが付かない。

集落の中心地に大きな境内を持ち赤人寺(しゃくにんじ)」と「山辺神社」が同一境内に共存している。

この地は万葉歌人「山部赤人」ゆかりの土地、「赤人寺」を創建し、「山辺神社」は「廟」とも伝える。

 そんな「赤人寺」本堂裏手に「赤人塔」と呼ばれる七重石塔が建って居る。

この七重石塔は高さ235cm、豪快な反りを持つ7層の笠石に相輪だけは後補の物を載せて居る。

基礎石に格狭間を造り出し、初層軸部には金剛界四方仏の種子を薬研彫り、初層軸部には鎌倉後期の「文保弐年、戊午歳九月日」の銘が有り、国の重要文化財に指定されて居る。

しかし、なぜ「あかひとでら」とは呼ばずに「しゃくにんじ」と呼ぶのだろうか?? 

撮影2012.11.9