北向観音の名で信仰篤い十一面観音石仏です。
JR能登川駅南方の猪子山山頂に登ると穀倉地の向こうに琵琶湖が見える。
山頂の大岩を覆う岩屋堂が建ち、奈良時代に安置されたものと言われる十一面観音石仏が祀られている。
マユツバ臭いとは感じながらも、興味津津訪ねて見たが案の定・・・・
堂内最奥、正面の大きな岩屋の中に祀られて居ますが、岩屋の奥は暗く、ひっきりなしに信者も訪れるので撮影は難しかった。
何たってげっそりしたのは窟内の大きさに対して石仏が小さすぎるのと、言い伝えの造立年代がかけ離れ過ぎてるのが素人目にもはっきり判る。
断裂した首から上の尊顔と、首から下の体部の造りが余りにも違い過ぎるようにも感じるが、頭光背の断裂部分はピッタリ納まっている。
像高55cm、余りにも拙いサリドマイドのような腕、この石仏が平安期の物だとは誰も信じないだろうが・・・・
往古この岩屋にはそれに似合うような、石仏なり磨崖仏が存在したのだろうか??
撮影2012.11.2