先日に同じく「柳生阪原」・・・・集落脇を流れる白砂川淵の大きな岩に刻まれた磨崖仏。
この石仏もその景観の良さと、石仏自身の素晴らしさから、近くを通るたびに何度も足を運んでいる。
集落の入り口に産直の販売所が在り、集落内に入る旧道をしばらく行くと、白砂川に架かる北出橋に差し掛かる。
北出橋の手前右側、白砂川越の岸壁にこの磨崖石仏が見えてくるが、案内板や標識はまったく無いので見逃しかねない。
いかにも、川沿いの長閑な石仏でこの地と好く溶け合って、いかにも野の仏としての雰囲気が素敵な磨崖石仏です。
その昔この石仏の前を柳生への古道が通じていた様・・・・・剣豪たちはこの石仏を前にして何を祈った事だろう。
大きな岸壁の中央部に長方形の枠取をして、その中につぼ型光背を深く彫り窪め、その中に像高91cmの来迎印阿弥陀如来が彫られています。
文和5年(1356)という南北朝時代の年号が入っている来迎印阿弥陀立像。
鄙びた柳生の片田舎にあって、人知れず佇んでいる。
昔のページはここから・・・・・
撮影2013.7.29