愛しきものたち

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三重県旧島ヶ原村 高仙寺跡地蔵石仏

2014年05月01日 | 石仏:三重

同じく旧島ヶ原村、現在は地区の公民館になっている高仙寺跡に残された石仏さん達。

島ヶ原きっての古刹「正月堂(観菩提寺)」の裏手、鄙びた里山集落、奥村区の公民館脇に並び建てられ、「旧高仙寺」の遺仏だと思われる。

中でも小さいながら人目を惹くのは、小さな地蔵堂に厨子を設け、その中に安置された石仏さん。

身の丈50cm足らずだろうか・・・首と腹部で断裂、おまけに光背の殆どを失ってるものの、堂内で大切に安置されていたのか?像容の傷みは殆ど見られない。

室町期の特徴をよく表す二重蓮座に建つ定形地蔵立像・・・ローカル色の強い彫りだがなかなかの出来栄え。

その前に一列横隊で並び立つ地蔵石仏と宝筐印塔板碑。

穏やかな顔の地蔵菩薩立像は天文(1532~)頃の作??

こちらは童顔ながら凛々しい顔つきの地蔵菩薩立像・・・首で断裂、右上光背も欠損。

蓮座までコンクリート漬けじゃ、ちょっと苦笑いせずには居られない。

撮影2012.5.1