同じく旧島ヶ原村、現在は地区の公民館になっている高仙寺跡に残された石仏さん達。
島ヶ原きっての古刹「正月堂(観菩提寺)」の裏手、鄙びた里山集落、奥村区の公民館脇に並び建てられ、「旧高仙寺」の遺仏だと思われる。
中でも小さいながら人目を惹くのは、小さな地蔵堂に厨子を設け、その中に安置された石仏さん。
身の丈50cm足らずだろうか・・・首と腹部で断裂、おまけに光背の殆どを失ってるものの、堂内で大切に安置されていたのか?像容の傷みは殆ど見られない。
室町期の特徴をよく表す二重蓮座に建つ定形地蔵立像・・・ローカル色の強い彫りだがなかなかの出来栄え。
その前に一列横隊で並び立つ地蔵石仏と宝筐印塔板碑。
穏やかな顔の地蔵菩薩立像は天文(1532~)頃の作??
こちらは童顔ながら凛々しい顔つきの地蔵菩薩立像・・・首で断裂、右上光背も欠損。
蓮座までコンクリート漬けじゃ、ちょっと苦笑いせずには居られない。
撮影2012.5.1