ずっと以前、2008年にもUPした事の有る嵯峨釈迦堂「清凉寺」に立つ、珍しくも独特な二面石仏。
清涼寺は観光地嵯峨野の中心部、嵐山の渡月橋から北に向かって真っ直ぐ伸びる道路の突き当たり、道路の真正面に釈迦堂と呼ばれる清凉寺の大山門がそびえている。
清凉寺は平安中期、宋より帰朝した然(ちょうねん)上人が開闢、後その高弟が開山したという名古刹・・・・、広い境内には由緒深い建物が建ち並ぶ。
石仏は駐車場より境内に入って直ぐ、一切経堂と通路の狭間、木立の植え込みの中、正面を西向きに立って居る。
駐車場、東側から見ると御覧の通りの宝塔が刻まれて居る。
二面石仏は弥勒宝塔石仏呼ばれ、自然石の基壇の上、複弁反花座に立つ高さ2.1m。
西側正面の石仏は大きな天蓋の下、蓮華座に座す、右手胸前で施無畏印、左手は膝先で蝕地印を示す弥勒仏を半肉彫りで刻み出して居る。
宝塔は背面を一杯に使い、塔高約2m・・・
塔身の扉は開かれ、中に併坐する小さな釈迦如来と多宝如来が刻まれて居る・・・とは言え、殆ど何が何やら状態ですが。
全体像容から鎌倉前期の造立だと言われて居る。
撮影2012.8.25