青蓮寺川を堰止めた青蓮寺湖の近く、真言宗醍醐派の古刹「多宝山地蔵院青蓮寺」境内に立つ三十三観音石仏。
青蓮寺は、ダム湖西側の小高い山頂(丘?)に境内を構え、大きな丸団扇の様な樹形の楠が聳えて居るので良くわかる。
境内から見下ろす景観は鄙びた山里を満喫でき、のんびり癒しの時間を過ごせる事間違いなし・・・。
集落を見下ろす境内片隅に3~4体の石造物と、この一石三十三観音石仏が無造作に立ち並んで居る。
三十三観音石仏は、頂部を駒形状の整えた高さ約1.2m板石状花崗岩の正面に西国三十三所観音を刻み出す。
五列六段、最上部に三観音をそれぞれ舟形の中に刻み出し、一石三十三観音として居る。
江戸時代中期、享保12年(1727)建立・・・・・、当時西国巡礼にはとても旅立てなかった山村の地にも西国三十三観音の功徳が喧伝され、その功徳に少しでもあやかろうと、建立されたのだろうか??
撮影2012.4.8