「あの頃はまだ良かった、たとえ覆い懸け屋でも残って居て・・・・」、と言われる日も、そう遠くないはず・・・・。
2007~年撮影の国土地理院の空撮では一軒のみが健在、グーグルアース「2007.2.1、取得」とする空撮には二軒がの完全な茅葺き民家が写って居る。
榜示の集落は奈良県生駒市の北端、大阪府交野市と県境を接する里山集落、その昔は同一集落だったのか?交野市側にも榜示の名を持つ、たった4~5軒の集落が有る。
集落は県道7号線沿いの高台に軒を連ねるが、旧い佇まいを残す民家は殆ど県道近くに集中している。
今でも奈良の茅葺き民家で検索するとこの民家の茅葺き時代の写真が出てくる。
この裏手にも必ず登場するもう一軒の茅葺き民家が在ったのだが・・・・、それはもう5~6年前にすっかり解体、すっかり新建の近代的な建物に変わって居る。
同じ並びに在る覆い懸け屋根民家・・・
片側を寄せ棟、もう一方を入母屋造りとして、煙出し館を棟の上に置く独特な造りで美しい。
少し離れて谷川にも、もう一軒・・・・
一般農家だったのだろう・・・朱いトタン屋根の小さな入母屋造り。
こちらもう一方の谷側の覆い懸け民家
同じ入母屋造りでも一回り大きな屋根を持つ・・・もうこの集落の茅葺き屋根は全て全滅。
覆い懸け屋根が遠い昔の面影を伝える。
撮影2013.2.14