愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

京田辺市 飯岡薬師山古墳薬師如来石仏

2013年05月30日 | 石仏:京都

山城盆地の中央部、京田辺市の木津川左岸脇の飯岡(いのおか)丘陵にある薬師石仏。

<飯岡頂部より木津川越しに対岸「山背古道」方面を見る>

飯岡は古くは「咋山(くいやま)」と呼ばれ、万葉集にも「春草を 馬咋山ゆ 越え来なる 雁の使は 宿り過ぐなり」と詠まれた古い土地。

また飯岡は多くの古墳が在る事でよく知られ、その頂上付近にある薬師山古墳(桜井古墳共言う)には薬師堂が有り薬師石仏と眷属の十二神将が収められて居る。

生憎鉄格子で閉ざされた堂内は殆ど真っ暗・・・。

中央に舟形光背を背負い薬壺掲げた中肉彫りの薬師如来立像

蓮華座に立ち、像高70cmばかり・・・、石仏としては其れ程褒められた出来でもなく、時代が古くも有りません。

どう見ても江戸時代中期以降

傍らには絵馬状板石に三体づつ刻まれた十二神将

都合四石あるのですが二石は物陰に隠れて撮影出来ません。

薬師石仏にせよ十二神将にせよ決して良くはないのですが、この地域では珍しい石仏なのでUPしておきます。

撮影2012.5.3