柳生の奥、大保町尾羽根の墓地に大和高原や名張方面に多い一石 六地蔵がひっそり佇んでいる。
僕が勝手に大和高原ハイウエーと呼ぶ国道369号線、そのうち唯一曲がりくねった細い道路のまま残る大保町尾羽根地区。
尾羽根の墓地は国道から少し外れた集落を見下ろす小山の上に有る。
墓地は昔の埋め墓形式を残す古い形態で懐かしい白木の墓標が点々と建つ・・・、まだ現に土葬も生きてるのか?真新しい墓標も見られ、ここで自然に帰る人生も有るのだと思わされる。
墓地入り口正面には青竹で組まれた鳥居が有り、その鳥居型上部中央には、これも青竹を加工した多分「六本に分れた蝋燭立て」が結わえられている。
こんな形態の墓地入り口は見たことが無く非常に興味深いものでした・・・・、新仏を迎え入れた印なのかも??
一石六地蔵は墓地入り口のほんの少し手前、ちょうど曲がり角になるふくらみにぽつんと置かれている。
幅約1m、高さ70cm足らず、山形に整形加工した花崗岩の写真のような長方形を彫り沈め六地蔵を刻み出している。
蓮台は枠外に薄くレリーフで表すが、単純なデザイン化された蓮台で、最早中世のそれでは無い。
六地蔵は像高約40cm、素朴で野趣豊かな石仏さんです。
撮影2011.5.15