愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

伊賀市 千戸(せんど)の勧請縄

2012年01月30日 | 勧請縄:山の神:野神:人形道祖神

伊賀市西部で木津川に合流する服部川の中流域、北側の里山に有る小さな千戸集落。

集落億の丘陵地に新しく新興団地が造成され、集落を掠めるように新道が集落をぶち抜き、小川は三方側溝で固められているが、勧請縄はこうして今年もも健在。

国道163号線で伊賀市街方面から名阪国道の高架を潜り、服部川沿いに約も5分走ると千戸集落への真新しい進入道。

ハンドルを山手側、左に切り暫く進むと集落の入り口辻だったと思われる小さな地蔵堂脇、小川の流れを跨ぐようにコンクリートポールの勧請木の間に、この勧請縄が掛け渡されている。

伊賀地域では富が村から流れ出ないよう・・、また村に災いが入り込まないよう川の瀬に勧請縄の掛け渡される事が多い

藁飾りは伊賀地方で見かける鍋敷き、鍋つかみ風の物と小勧請が三箇所に垂れ下がり、省略化が進んだのかちょっと物足りない気もする。

それでも、こうして正月明けの寒空に揺れる縄飾りはどこか日本人の原点を見る想いがして嬉しい景観です。

撮影2012.1.22