薩摩川内市入来(いりき)町は川内川上流域の支流、樋脇川に沿って拓けた里山地域ですが、入来院氏の清色城(きよしきじょう)本拠地としても栄え、中世からの古い街並みが残る地域は国の史跡に指定されているようです。
そんなことも知らずにこの入来は「田の神」の密集地域だと聞いて居たので探したのだが道成りに見かけたのはたったの二体。
別に急ぐ旅ではないはずなのに、慣れない土地では妙に落ち着かず、そわそわ先を急いでしまって・・・・。
国道328号線と県道42号線が交差する「日の丸交差点」を右折して直ぐの42号線山手側、道路左脇の田圃を背にし、田の畦と同じ高さまで石積をした上に、この「田の神」が祀られて居る。
自然石を深く彫り込み厚肉の童子様「田の神」を彫り出している。
右手にメシゲ、左手の持ち物は良く解りませんが摺小木(すりこぎ)かも?、短いモンペ?を履き、赤い彩色が見られます。
明治二年三月吉日の銘が有りますが??顔が潰されたような痕も見えたり??
明治2年と云えばまだ廃仏毀釈中、そんなときに建立して即座に顔を潰されたのだろうか??、石仏でも有るまい「たのかんさぁ」、一寸思いのたけを聴いてみたい。
42号線を道なりに暫く走るとこんな「田の神さぁ」・・・看板には天貴美(あまきび)の「田の神」の文字。
前のと殆ど同じ形状のようですが??
殆ど泥の塊のように崩れていて、さっぱり解りません。
撮影2011.12.19
中須の田の神 天貴美(あまきび)田の神