ひと時「日本のチロル」と呼び習わされ、持て囃された南アルプス山塊の山肌にしがみつくように民家が点在する集落です。
ここは信州遠山郷下栗の里,遥か眼下をながれる遠山川は標高570m辺り、此処下栗はその谷底から更に300~500m上に有る、まさに天空の村です。
此処は長野県飯田市上村、中央道飯田ICを降り一路南アルプス向け県道251からR474の矢筈トンネルを越し、R152へ合流、上島トンネル直前で右折、うねうねと山肌をを登る事となる。
ここまで飯田ICより約1時間半のドライブ・・。
集落は山肌を蛇行して登る道沿いに三々五々建ち並び、否、三々五々建つ民家を縫うように蛇行して上へ上へと伸びている。
この高度まで来るとさすがに棚田ではなく段々畑、僕の行った7月にはトウモロコシや豆が元気な緑を見せていた。
段々畑は民家を取り巻く斜面に広がりこんな山間僻地にも係わらず家屋はすべからく新しく廃家など見かけなかった・・・・。
上から覗き込む遠山川の谷底は遥か下界を流れ、やがては天竜川へと合流する。
このとき僕は近くの赤崩沢のトチノキを見に行くついでに立ち寄って見ただけで、それほど時間を掛けなく惜しいことをしてしまった。
充分な時間を掛けてゆっくりこの天界の集落を探索してみたいもの・・・・。
しかしまあ良くもこんな「天空の里」にも生活の場は在るものだと不思議な気さえなる・・・・・
下栗の里は2009年「にほんの里100選」にも選ばれた。
撮影2009.7.18