愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

奈良、明日香村栢森(かやのもり)の棚田

2010年08月17日 | 棚田景観



前回紹介の稲淵集落から飛鳥川沿いに車で5分も遡ると「奥飛鳥神奈備の里」の名にふさわしい栢森(かやのもり)集落に着く。







集落の手前には稲淵の男綱と対を成す女綱が飛鳥川に掛け渡されている。



此処が明日香最奥の地だと思っていたが、この小さな栢森集落内を越えて山を車で約5分も登りきったところに入谷(にゅうたに)という集落が有るということを最近になって知った。







栢森は集落の背後に高い山を背負う緑深い谷間、村の中央部を流れる飛鳥川の源流域に約50軒足らずの民家が軒を連ね、日本最古の女神だといわれる謎多き「加夜奈留美命」を祭神とする加夜奈留美命神社が鎮座する。







六月に鯉幟の泳ぐ民家を背景にした棚田





懐かしい匂いのする家並みを抜けて入谷への道を行くと小規模ながら集落を見下ろす斜面に棚田が広がる。



この栢森集落はたびたび映画ロケにも使われ、山間の集落らしいその佇まいは何ともいえず美しく日本の風景とはこういうものだと思い知らされる。





入谷集落



5分ほど車で駆け上るとそこは入谷集落、入谷は丹生谷にも通じ遠く飛鳥時代に大陸からの帰化人が住んでいたという場所でもあるらしい。





入谷集落の帰り道から見た栢森集落





高取城への山道から見た栢森集落(上の写真とは逆方向)










入谷への途中に有る女淵のミニ棚田



撮影2010.6.5・・・他