ここが奈良市かと疑いたくなるような山の中です。
多分奈良市の市役所からだと、車で約30分以上も走らなくては着かない小さな川沿いの町、いや集落??です。
近くには柳生や月ヶ瀬という小さな観光地も有るにはあるけど、これといった特徴の無いこの辺りでは何処にでも有る里山です。
柳生から、山添村に向かう県道4号線で10分も走ると邑地の集落辺りを走る事に成る。
道路の右側を流れる布目川を越えて対岸の集落入り口辻辺りの岩にこの石仏が彫られているのが見える。
岩は四個ほどに分かれていて真ん中の一番大きな岩の正面と左脇面に像高30cmばかしの地蔵石仏が三段の四角い彫り窪みの中に二十数体刻まれている。
右脇頂部には大日如来をあらわす梵字仏が刻まれているのが見える。
四個の岩共に殆ど同じような地蔵が刻まれていて、これはこの辺りから、月ヶ瀬、布目川沿いの大和高原に多く見られる石仏で、野の仏としてほほえましい存在です。
日日の花も絶やさず回りは綺麗に整えられていて今でも信仰の篤さが伺われます。
撮影2007.2.12