甲賀から伊賀に入ると途端に勧請縄の様子が変わる。
近江や甲賀では勧請縄は神社や集落の結界に張り渡されるのが通例、しかしここ伊賀の阿山方面ではほとんど集落を流れる川の瀬、それも川の流れが変わる(曲がる)付近に掛けられることが多い。
伊賀では厄いは、川上から来て福は川下に流れるものとされているようです。
西湯船は滋賀県甲賀と三重県伊賀野県境付近にある長閑な里山です。
ここ、旧阿山町西湯船でも鞆田川の流れが方向を変える少し川上、西湯船より湯船に向かう道路が鞆田川をわたる橋の少し下流の堰の上にこの勧請縄が掛け渡されて居る。
縄の中央付近には3個の陽物?だと思われる藁飾り、中央の飾り物の上には篠竹に付けられた御幣がつき立てられている。
これはまさしく伊賀、阿山地域の勧請縄です。
撮影2008.2.10