柳生、街道の大柳生に夜支布山口(やぎゅうやまぐち)神社と言う古社があって、その前の県道を奈良市内方面へ向かうとやがて上出の集落に入るが、その手前を右手に下る、細い農道がある。
車でこれ以上進むのにはちょっと無理があるので、ここから先は歩きになるが、農耕自動車が通る道なので歩くことに艱難は無く、付近の里山の長閑な風景を楽しめる。
歩くこと15分ぐらいで左手山裾にせり出した大きな岩に石仏の刻まれているのが見えてくる。
誰かに似ていませんか?この石仏さんの顔、その辺りにいる知り合いのおっさんに?・・・・・・・。
もっぱら、アニメ漫画 「がきデカ」 の主人公のこまわり君に、うり二つだと言ってますがどうでしょうか?
しかし700年も昔の仏さんの顔にしてはユニーク、こんな顔の人も当時から居たのでしょうね、一度見たら忘れることの無い石仏です。
高さ、約3mほどの大きな岩に長方形の深い掘り込みをつくり像高約90cmの阿弥陀立像を厚肉彫りにしていて鎌倉後期の像立。
付近の長閑な景観と良くあって、野の仏として愛すべき石仏です。自然の景観がどんどん失われる中でいつまでもこの景観の中に在ってほしいと願うのは無理なことなのかもしれない。
撮影2005.9
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