ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

紅花染め

2011-08-17 16:20:22 | 日々のこと
植物染めには色を定着させる為に「灰」が必要です
染めたい色によって、適した灰があるとの事です
(「灰」は陶磁器の釉薬にもなります)
科学の知識の無い昔の人の知恵には脱帽いたします
何かの偶然から色んな事を発見していったのでしょう。

紅花染めには藁灰で燻した「烏梅」(うばい と読みます)
を使います
梅に含まれるクエン酸が紅色を定着させるのに必要なのです
この天然の「烏梅」を作っているのが奈良の月ヶ瀬です
この月ヶ瀬梅林は「烏梅」を作る為の梅林です
大変な手間がかかるため日本で、唯一つの場所になってしまいました

人工的なクエン酸でも染まるそうですが、風合いが全く違うそうです

奈良の月ヶ瀬梅林といえば・・・
ガラスの仮面 紅天女の梅の里はここを舞台にしたそうです
確かに「秘境」という言葉が似合う渓谷ですね
美内すずえ先生、どうか最終回を執筆するまでご健在でいらしてください!


写真は「染司よしおか」さんからお借りいたしました





これが「烏梅」
月ヶ瀬に行ったとき、観光案内所で撮影させていただきました




アトリエ・ラ・ヴィータ

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2 コメント

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凄い! (boss)
2011-08-18 07:09:11
先人の知恵って凄いですね
烏梅を製造する為に在る梅園て有るのですね?
何もかも知らない事ばかりで、何時もながらへぇ~へぇ~の満開です
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bossさま (ぴゅい)
2011-08-18 17:32:15
今回も満開の「へえ~」有り難うございます!
草木染めの世界も絵付けや陶芸と同じくらい奥が深くて、興味深いですね~
最近は良い灰が手に入らなくなったと言う話も聞きます
空気中の有害な物質が植物に含まれていて、微妙に染め上がりに影響するそうなんです。そういえば磁器の原料も良質な物が少ないとか。限り有る地球の資源。大切にしたいです!
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